分野だけでなく土俵も重要だというお話
弁護士の仕事を語るとき、分野や顧客(企業or個人)を中心に語られがちですが、闘いの土俵も重要なポイントだと思います。
(もっとも、土俵は分野との絡みで決まったり、訴訟がひとつの分野と扱われることもあるのでひとまとめに語られていることもしばしばありますが。)
ここでいう土俵というのは、交渉や訴訟、顧問業務、執筆等のアクションで何が多いかということです。
弁護士になって確信したのですが、私はどうやら裁判所に行って何かをするのが好きなようです。
裁判所に行って、期日対応なんかをしていると「弁護士やっているなー」という実感があるのですよね。
毎日とはいきませんが、週に2〜3日前後は何かしらの対応で出廷する機会があります。これが自分の仕事のやりがいのひとつになっている気がします。外出がちょこちょこあるのは良い気晴らしにもなりますね。
ロースクールの時に習っていた弁護士の先生(ある分野のエキスパート)が「私は訴訟屋さんなので」とおっしゃっていて、訴訟に力を注いでいたことを思い出します。当時はあんまりピンときていなかったのですが、今になって良くわかります。私も訴訟屋さんになりたいです。今は全く様になっていないので、できることをコツコツ積み上げていこうっと。
事務所によっては、全く訴訟をすることがないなんてこともあるようです。顧問業務がほとんどないところもあるそう。
こうした点が仕事に対するモヤモヤの要因になっている方や転職のきっかけになる方も少なくないとか。
正味、分野どうこうよりも土俵をどこに持ってくるかについての方が、向き・不向きがはっきり出そうな印象もありますので、就活や転職をされる方は気にされてみても良いと思います。