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責任感を持つということ

「責任感を持って仕事に取り組もう」

こう思っている方は非常に多いと思います。

 

私もそのように思っています。

しかし、実際に仕事をしてみると、その思いを形にするのは非常に難しいということに気がつきました。

弁護士の場合ですと、新人のうちはそれぞれの案件を先輩と共同受任した上で、新人が基本的に対応し、先輩が指示を出していくという形で案件に携わることが一般的に多いです。そうすると、新人の自分が一生懸命やらないといけないですし、やっているつもりでいるのですが…現実にはできていない。過程も結果も満点には程遠いなと思うことばかり。

それは、先輩頼りになって指示に期待してしまったり、詰めの甘さが出てしまったりするといった自分の心の弱さに起因します。

当初は「実力が足りていないから仕方ない」という言い訳をして逃げかけていたのですが、「今の自分でもできることがたくさんあるのではないか」と福永活也先生の『日本一稼ぐ弁護士の仕事術』を読み直していて思い直し、反省した次第です。

 

幸い抱えている案件も、今の時点では一般的な弁護士と比べれば少ないはずですし、フルスイングしこうと腹をくくり、ある案件の対応に徹底的に取り組んでみました。その上で先輩に報告すると明らかに反応が良かったのですよね。

それで「できないなりにも頑張ること」が大切なのだなと改めて気づきました。

 

思えば、司法修習中もがむしゃらに取り組んだ時に成果に繋がることが多かったものですから、自分はこういうスタンスでやっていくのが性に合っているのだろうなと。もちろん、努力が必ずしも結実するとは限らないのですが、心血を注いで取り組むことをお客様からは求められていますし、誇りを持って仕事に臨むことは自分の弁護士としてのプライドを大切にすることにも繋がります。

逃げの姿勢を作らない。仕事への取り組みに隙を作らない。油断するとすぐに堕落が待っているので、気をつけようと思います。

 

どの案件であっても、「自分がこの案件を解決するんだ!」という気概を常に忘れず、日々邁進して参ります。