弁護士のエッセイ本まとめ【随時更新】
弁護士の書いたエッセイが書籍としてたくさんあります。
この手の書籍を読むのはとても楽しかったり、勉強になります。モチベーションが高まることもありますね。これは、法曹関係者のみならず、広く一般の方にもあてはまると思います。
今回は、私が最近読んだもの5作を紹介致します。この記事の投稿後に読んだ弁護士のエッセイがあれば、追記していく予定です。
1 『無罪請負人 刑事弁護とは何か?』弘中惇一郎
言わずと知れた刑事弁護の大家、弘中先生がこれまでに携わった大きな刑事事件(郵便不正事件、小沢一郎事件・鈴木宗男事件、薬害エイズ事件、ロス疑惑事件等)の弁護活動について詳らかに書かれています。
法曹三者や法曹関係者、司法修習生、司法試験受験生、法学部生、進路に迷う高校生、刑事事件に関心のある一般の方…多くの方に読まれると良いなという本です。刑事司法の実情を学び、刑事弁護の社会的意義を考えるのにふさわしいと思います。
この本を読んでおくと、カルロス・ゴーンさんの事件についても違った視点で見れるようになるでしょう。
2 『刑事弁護人』亀石倫子
若手刑事弁護人のホープ亀石先生をはじめとする弁護団の先生方が、GPS捜査が違法であるとの最高裁判決を勝ち取るまでの弁護活動が書かれています。
まるで一緒に最高裁の大法廷にまで付いて行ったかのような臨場感のある描写や引き込まれる文章を読んでいく中で、「自分も弁護士として信念を持って頑張りたい!」という思いがわき出てきましたし、勇気をもらうことができました。
読みやすさもあるので、特に若い人におすすめです。
3 『いのちの再建弁護士』村松謙一
企業再建を専門とされている村松先生の魂のこもった弁護活動が書かれています。民事であっても、弁護士が、法曹が関わる事件は、人の人生を大きく左右するものであることをまざまざと感じさせてもらうことができます。
「限りある人生なら、多くの人を救うことに価値を見出せ!」という村松先生の師匠清水直先生の言葉が印象に残っています。自分もそういう思いで、これからの弁護士人生を歩んでいきたい。
4 『日本一稼ぐ弁護士の仕事術』福永活也
タイトル通り、数字で結果を出している福永先生の仕事の考え方ややり方が書かれています。今すぐに使えるノウハウがたくさんありますので、実践してみています。
こんな自分ですら持ってしまっているエリート意識的なものが如何に危険であるかが良くわかりました。また、誰にでもできるシンプルなことを追求すればそれが大きな強みになるというのは至言だなと。一般の方にまで広くおすすめできる本です。
繰り返し読んでいますが、これからも大切にしていこうと思います。
なお、福永先生のお家には2度ほどお邪魔しました。見ず知らずの者も受け入れてくださるようなホスピタリティの面でも秀でている素晴らしい方です。
5 『私が弁護士になるまで』菊間千乃
元フジテレビアナウンサーでもある菊間先生の弁護士になるまでの本。司法試験受験生時代や司法修習時代のお話が詳らかに書かれています。司法試験受験生は合格体験記と捉えて読んでみるのもおすすめです。鬼気迫る勉強の日々の記述は圧巻です。司法修習の内容をざっくり掴みたい方も是非。
様々な困難を超えて弁護士になった菊間先生。弁護士としてのお仕事について書いた本も読んでみたいな。
この記事を書いていたら、私ももう一度読みたくなってきました。いずれもkindle版があり、Amazonユーザーならすぐに読めますので是非。