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法曹ではない道を選んで【ゲストブログ】

今回は、久しぶりのゲストブログです!

書いてくださったのは、私の学生時代からの親友なっしー君(仮名)です。

ロースクール受験はしたものの、最終的にロースクールには入らず司法試験合格も目指さないという選択をした理由なんかについて自由に書いてもらいました。(今は新しい仕事にも挑戦しているようで、個人的にはうらやましくも思ったりします。)

法曹になることを目指そうか迷っている方はもちろん、色々な方にとって示唆にとんだ内容になっていると思います。

 

<以下、ゲスト執筆部分>

 

こんにちは、ご紹介に預かりました、mickの大学時代の友人です。

「読んで頂いた方に、ささやかでもポジティブな影響が与えられたら」ということに共感し、ゲストライターという形で記事を書かせていただきます。

私はロースクール受験に失敗し、進路転向しました。現在は法律とは全く関係のない仕事をしています。
当時は人生の終わりかというくらい落ち込みましたが、せっかくなのでそこで身をもって気付いたことを赤裸々にシェアします。
「しくじり先生」をイメージして読んでいただければ幸いです笑


①法律家の仕事を知らなかった


私は大学生時代、「将来の夢」がありませんでした。それを考えるのはなんとなく怖いもので「法律家になるために勉強している」ということで安心を得ていました。
そうしておけばみんなが納得してくれるから。都合がよかったんです。
ですが、法律家の具体的な仕事内容、毎日どんなことをしていて、どんなやりがいがあるかは全く知りませんでした。

 

②動機はモラトリアムを伸ばし、先延ばしすること


私が1番ショックを受けたのは、自分の母校のロースクールの受験日。明らかに落ちた手応えがありました。自分でもびっくりしたのですが、その帰り道フラフラと電車に飛び込んでしまいそうになりました。
法律家になるなら、別のロースクールでも一向に構わないはずですが、自分の母校のロースクールより「レベルの低い」ところに行く気には全くならなかったのです。かと言って「レベルの高い」ところへの挑戦心もありませんでした。
同じ立場のままで、将来への結論を先延ばしにしたかったんだなと気づきました。これは①とも関連していますね。

 

③1番気にしていたのは周囲からの目


何が1番辛かったか、それは「周囲からの目」が冷たいものになるのではないか、という自分の思いこみです。
「勉強のできる○○くん」だった自分が、「勉強のできない○○くん」と思われるのではないか。落ちた自分と接するのは気まずいだろうか。自分の所属しているコミュニティにとって汚名となるのではないか。指導教授は「やっぱりね」と失望するだろうか……。
今思うと法律の理解のレベルが一定基準に達していなかっただけで、合否の前後で自分の人間的な価値というものは何も変わりません。しかし、自分で勝手に作り出した「周囲の目」に1番苛まれていたのです。


ちょっと怖がらせてしまったもしれませんが、その後色々あったのち、自分が納得できる進路選択をでき、人生楽しんでおります。
今振り返ると、全部の経験が自分にとって意味のあるものでした。

 

しかし、これを読んで少しでも「自分もそういうところがあるかも」と思った人がいたとしたら、老婆心ながらこのような状況を回避してほしいなと思います。


そのためには、僕はオープンさが鍵かなと思います。
自分に対してオープンに、何が好きなのか、何をしたいのか問いかけてみる。
でも、「何がしたいか」なんて初めから完璧にわかっている人なんてほとんどいません。
だから、周りの人に対してオープンになって対話すること。自分の気持ちを人に伝えたら、そこから自分のことがわかったり、いい方向に転がり出したりするものです。
例えば、「法律家の仕事が知りたい!」と騒いでいれば、誰かが法律家のOB訪問の機会をくれたりするかもしれませんよ。

私はこのブログを訪れて記事を読んでくださったあなたの力になりたいと心底思っています。mickもそう思っていることでしょう。
見ず知らずの関係にしてもそう思えるのです。あなたの周りの人はきっと、もっとそう思っていますよ。
私が昔妄想していた「周囲の目」。そんな妄想とは反対に、人間はずっと暖かい。そんなことを感じています。

 

<以上、ゲスト執筆部分>

 

なっしー君ありがとうございました!

自分も司法試験に何度か挑戦する中で近いことを感じたことがありました。

でも、思った以上に人間って暖かいのですよね。

 

それからこの部分

 ↓

「例えば、『法律家の仕事が知りたい!』と騒いでいれば、誰かが法律家のOB訪問の機会をくれたりするかもしれませんよ。

私はこのブログを訪れて記事を読んでくださったあなたの力になりたいと心底思っています。mickもそう思っていることでしょう。」

 

はい。mickもそう思っています。

何かプラスになれるものを世の中に生み出せるよう頑張りたいなと思っているので、何か私にできることがあればお声がけくださいね。

(OB訪問的なお願いなども、できる限り受け付けています。)

 

オープンな考え方をもって、より良い生き方ができると良いなと思います。

 

<告知のコーナー>

ローブログでは、ゲストブログを書いてくださる方を随時募集しております。どんな方でもOKです!

引き受けてくださる方は、Twitter(@mick_kitten)のDM等で私にご連絡いただければと思います。

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