LAW BLOG

bar exam & legal news

ブラック事務所

弁護士事務所にはブラックだと言われるところがいくつかあります。

 

ただ、その噂がすべて本当だとは私には思えなくて。

 

そもそも、法曹界や司法修習生、司法試験受験生の界隈で流れてくる噂の中には、真実と異なることが断定的な事実とされているものがあります。それは先の修習地の通知でよくよく分かりました。

 

もちろん、明確にまずい事務所はあるとは思います。ただ、それ以外の槍玉にあげられている事務所のうちの多くは語り手の主観などに大きく左右されているなーと感じていて。

 

たとえば、大手だとすぐに切り捨てられるかのような極端なあおりがされたり、人権活動に力を入れている事務所を偏向的な思想を持っていると決め打ちしたり、メディア露出の多い事務所というだけで仕事の内容も知らずにマイナス評価をしたり、企業法務では性質上勤務時間が長くならざるを得ない面があるのに終電間際まで執務を求められることを理由に直ちにまともな事務所でないとの烙印が押されたり…

とにかく事務所の噂に関しては事実と評価が混ざりすぎていますし、さらに事実の真偽、評価の当否がはっきりとしないため、その取り扱いが非常に難しいように思います。

 

情報は収集しながらも、自分の中でしっかり整理して就職活動に臨む必要があるなと感じます。

 

そして、それぞれの事務所のポジティブな面にもっと焦点が当てられて良いはずです。

それぞれがそれぞれの場所、やり方で活躍することはとても大切で。世の中には色々な人がいて、色々な出来事が起こりますから、多様な弁護士や事務所のあり方があって良いのではないでしょうか。相互に尊重し合えるような、そういった法曹界にしていきたい。