LAW BLOG

bar exam & legal news

寄付額を増やしてみる

寄付の金額を増やしていくことにしました。

これまでも稼いだお金を積極的に寄付に回してみたいとは思っていたものの中々動けずにいました。

社会人になってから1年ちょっと。

お金を稼ぎはじめたという点では、高校時代のアルバイトの時からなので、そこから考えると10年以上経ってしまいました。

やっぱり思うだけじゃ何も起きないので、行動しないとですね。

 

最近はじめた寄付は、iPS細胞の研究に関するものです。

理由は、寄付先として堅実だというところと社会的意義の大きさが分かりやすいからです。

知的財産の保護のためにも使われるということで、法的な面に関わっているところも自分の中ではポイントになりました。

寄付を募っているウェブページ見るの結構楽しいです。世の中のことを知れてワクワクします。

 

自分が寄付の金額を増やすことにした理由は次の3つ。

①節税になる。

②稼いだお金を自分(と自分の目に見える範囲の人)以外のために使ってみたい。

③ふるさと納税にあまり関心がない。(ふるさと納税も寄付ではありますが、この記事で使う「寄付」は、ふるさと納税以外の寄付を指していると思っていただければ。)

 

自分は、ふるさと納税にはあんまりピンと来ていなくて。

特定の物以外に対する物欲があんまりないといいますか。頂き物をもらっても困りがちな性分といいますか。

(結婚式のカタログで貰える物も欲しいものが決められず、大抵タオルに落ち着くことが多いです。)

こんな感じで面倒くさい人間なので、節税になると分かっていてもふるさと納税は少しかじる程度で終えていました。

 

「それならyou寄付しちゃいなよ!」

ふと、私の中のジャニーさんが語りかけてきました。

なんでジャニーさんなのかは自分でもよく分かりません。後で読み返したら絶対恥ずかしいけど、記念に(?)残しておきます。

時々すべりたくなることありませんか?あ、ないですよね。すみません。

 

寄付だと分かりやすく誰かの役に立てますし、自分へのリターンがない分向いている気がします。

(ふるさと納税も納税先のためになっています。結局は自己満足なのですが、そういう性質のものなのでしょうね。)

 

同業の方だと圧倒的にふるさと納税をされている方が多いので、私のようなパターンは珍しいかもしれませんがどなたかの参考になれば幸いです。

いずれにしても、自分の仕事を頑張る以外にも世の中のために役に立てることがあるのは嬉しいことですね。

 

ちなみに、どれくらいの金額まで寄付をすべきかどうかは、ふるさと納税関係のサイトで簡単にシミュレーションして決めました。

これでおおよその節税効果は把握できます。

 

税金について知ることは、とても大事。しっかりと勉強していかないとですね。

司法修習生の皆さまも、税金については簡単にでも知っておくことをおすすめします。

翌年の確定申告に備えて、色々やれることは多いです。少しの工夫で翌年にやらないといけなくなる確定申告の行く末が大分変わります。

あと、就職先の待遇をチェックするのにも役立ちます。(税金とは離れる部分もありますが、年収だけでなく、雇用か業務委託か、弁護士会費や交通費の負担はあるか等を見ることはとても大切です。これらの諸条件によって、実入りは大きく異なります。売上、収入、所得の話が混在しがちなことにも注意です。)

 

法曹ではない道を選んで【ゲストブログ】

今回は、久しぶりのゲストブログです!

書いてくださったのは、私の学生時代からの親友なっしー君(仮名)です。

ロースクール受験はしたものの、最終的にロースクールには入らず司法試験合格も目指さないという選択をした理由なんかについて自由に書いてもらいました。(今は新しい仕事にも挑戦しているようで、個人的にはうらやましくも思ったりします。)

法曹になることを目指そうか迷っている方はもちろん、色々な方にとって示唆にとんだ内容になっていると思います。

 

<以下、ゲスト執筆部分>

 

こんにちは、ご紹介に預かりました、mickの大学時代の友人です。

「読んで頂いた方に、ささやかでもポジティブな影響が与えられたら」ということに共感し、ゲストライターという形で記事を書かせていただきます。

私はロースクール受験に失敗し、進路転向しました。現在は法律とは全く関係のない仕事をしています。
当時は人生の終わりかというくらい落ち込みましたが、せっかくなのでそこで身をもって気付いたことを赤裸々にシェアします。
「しくじり先生」をイメージして読んでいただければ幸いです笑


①法律家の仕事を知らなかった


私は大学生時代、「将来の夢」がありませんでした。それを考えるのはなんとなく怖いもので「法律家になるために勉強している」ということで安心を得ていました。
そうしておけばみんなが納得してくれるから。都合がよかったんです。
ですが、法律家の具体的な仕事内容、毎日どんなことをしていて、どんなやりがいがあるかは全く知りませんでした。

 

②動機はモラトリアムを伸ばし、先延ばしすること


私が1番ショックを受けたのは、自分の母校のロースクールの受験日。明らかに落ちた手応えがありました。自分でもびっくりしたのですが、その帰り道フラフラと電車に飛び込んでしまいそうになりました。
法律家になるなら、別のロースクールでも一向に構わないはずですが、自分の母校のロースクールより「レベルの低い」ところに行く気には全くならなかったのです。かと言って「レベルの高い」ところへの挑戦心もありませんでした。
同じ立場のままで、将来への結論を先延ばしにしたかったんだなと気づきました。これは①とも関連していますね。

 

③1番気にしていたのは周囲からの目


何が1番辛かったか、それは「周囲からの目」が冷たいものになるのではないか、という自分の思いこみです。
「勉強のできる○○くん」だった自分が、「勉強のできない○○くん」と思われるのではないか。落ちた自分と接するのは気まずいだろうか。自分の所属しているコミュニティにとって汚名となるのではないか。指導教授は「やっぱりね」と失望するだろうか……。
今思うと法律の理解のレベルが一定基準に達していなかっただけで、合否の前後で自分の人間的な価値というものは何も変わりません。しかし、自分で勝手に作り出した「周囲の目」に1番苛まれていたのです。


ちょっと怖がらせてしまったもしれませんが、その後色々あったのち、自分が納得できる進路選択をでき、人生楽しんでおります。
今振り返ると、全部の経験が自分にとって意味のあるものでした。

 

しかし、これを読んで少しでも「自分もそういうところがあるかも」と思った人がいたとしたら、老婆心ながらこのような状況を回避してほしいなと思います。


そのためには、僕はオープンさが鍵かなと思います。
自分に対してオープンに、何が好きなのか、何をしたいのか問いかけてみる。
でも、「何がしたいか」なんて初めから完璧にわかっている人なんてほとんどいません。
だから、周りの人に対してオープンになって対話すること。自分の気持ちを人に伝えたら、そこから自分のことがわかったり、いい方向に転がり出したりするものです。
例えば、「法律家の仕事が知りたい!」と騒いでいれば、誰かが法律家のOB訪問の機会をくれたりするかもしれませんよ。

私はこのブログを訪れて記事を読んでくださったあなたの力になりたいと心底思っています。mickもそう思っていることでしょう。
見ず知らずの関係にしてもそう思えるのです。あなたの周りの人はきっと、もっとそう思っていますよ。
私が昔妄想していた「周囲の目」。そんな妄想とは反対に、人間はずっと暖かい。そんなことを感じています。

 

<以上、ゲスト執筆部分>

 

なっしー君ありがとうございました!

自分も司法試験に何度か挑戦する中で近いことを感じたことがありました。

でも、思った以上に人間って暖かいのですよね。

 

それからこの部分

 ↓

「例えば、『法律家の仕事が知りたい!』と騒いでいれば、誰かが法律家のOB訪問の機会をくれたりするかもしれませんよ。

私はこのブログを訪れて記事を読んでくださったあなたの力になりたいと心底思っています。mickもそう思っていることでしょう。」

 

はい。mickもそう思っています。

何かプラスになれるものを世の中に生み出せるよう頑張りたいなと思っているので、何か私にできることがあればお声がけくださいね。

(OB訪問的なお願いなども、できる限り受け付けています。)

 

オープンな考え方をもって、より良い生き方ができると良いなと思います。

 

<告知のコーナー>

ローブログでは、ゲストブログを書いてくださる方を随時募集しております。どんな方でもOKです!

引き受けてくださる方は、Twitter(@mick_kitten)のDM等で私にご連絡いただければと思います。

ゲストブログの募集 - LAW BLOG

 

弁護士1年目の振り返り

弁護士になって1年が経ちました。

 

「今感じていることを残しておくことで財産になったらな」ということで、1年のまとめを書くことにしました。

新しく弁護士になる皆さまに読んでいただけているのであれば、参考になるところがあるかもしれません。

 

半年経ったあたりでも振り返りをこのブログで書いているのでよろしければご覧ください。

弁護士になって半年が経ち - LAW BLOG

 

では、ざっくりと書いていきます。

 

・まずは1年間弁護士を続けることができたことに感謝。この仕事を続けることは簡単ではないと思う。(大変じゃないという感覚をお持ちの弁護士は、とても能力が高かったり、快適な環境に身を置かれているからではないかと思う。)

・感謝しなければいけない相手はたくさん。事務所、事務所の先生方、秘書の皆さん、その他事務所の関係者、お客さん、家族、友達、繋がりのある弁護士の皆さま、同期etc…一体どうやって恩返しをしていけば良いのだろうか。

・1年間やってみて、何も分からないことが分かった。もちろん、それを言い訳にして仕事の手を抜くことは断じてできない。もがくしかない。

・メリハリ大事。物事によってスピードが求められるものと質が求められるものとがあり、それらを察知して動くだけでも色々捗る。私は全然まだまだ。

・「とりあえず着手」の精神。少しでもタッチしておくと、その後にとても救われる。逆に放置しておくと、心身を蝕む原因になる。最近の試みとして、時間のあるときに手持ち案件の主張のアウトラインを作るようにしている。要件事実的な整理まで辿り着けば、大筋は外さない(そもそも法的構成や解決方針を立てるのが難しい事案も多いけれど)。

・百聞は一見にしかず。とにかく経験が必要。役立つ書籍は多いけれど、結局やってみないと分からないことはたくさんある。事務所の先輩方の指導は全てためになる。

・「1年目だから」「若手だから」ということは言い訳にならないし、してはいけない。また、他責思考でなく自責思考で。(でも、自分を追い詰めすぎないように。)

・個人事件をやってみると、事務所事件だけでは気づけないことがあると分かる。小さな経営感覚は掴める。

・どうやって日々の積み重ねをしていくかを真剣に考える必要がある。ただ毎日仕事をしていくだけでは、大きな成長には繋がらない。

・客観的な評価は良くも悪くも適当であることが多い。人の意見は謙虚に受け入れる姿勢は持ちつつも、自分の軸を持ってブレないようにしたい。

・そもそも、この自分の軸というものを適切に設定できるかが大きな課題だったりもする。難しい。

・弁護士の型は大きく3つでそれがベン図のように重なっていると思っている。職人型、経営・営業型、コミュニケーション型。1つの型で突き抜けていく素晴らしい方もいれば、複数の型を持って活躍している方もいる。3つの型にハマる方は間違いなくスーパープレーヤー。自分は、職人型になりたいけど、確実にコミュニケーション型に寄っているタイプなので、今後どうしていくかが大事だと思う。この型についての考察はいつか別の記事で書く予定。

・優れた法曹は、他者に敬意をもって接する。あ、これは法曹に限らないか。

・健康には気をつける。十分すぎるくらい気をつける。

・押し引きが上手になると様々な場面で活躍できそう。

・目立つ必要はないが、埋もれることはないようにしたい。目立って活躍されている方を否定するものではありません。向き不向きやタイミングの問題。

・今後はもっと結果にこだわることを意識していきたい。

・この仕事に就けて本当に良かった。

 

以上です。

また、思いついたことがあれば、しれっと追加していると思います。

 

追記

 

色々な本やツイートでの若手弁護士向けのアドバイスで参考になりそうなものをメモしています。せっかくなのでここに残しておきます。

 

・様々な体験をする:文化的なものに触れることは心を豊かにする

・勉強の継続:少しでも良いので毎日続ける

・アウトプット:発信をしてみよう

・割り切り:常に完璧は不可能

・思い切り:チャレンジ精神

・休む:健康第一

・息抜き:趣味に時間やお金を使おう

・PCスキルの向上:仕事が効率的にできる

・フットワークを軽く:様々な調整に動く

・ネットワークを大切に:人脈作りをすると良い

・報連相:情報共有は大切

 

色々メモはあるものの、大体この辺りに集約されてくる気がします。

自分が実践できているかというと全くです。せめて心構えとしてだけでも、こういったことを大切にしていかなければいけないなと思います。反省。

 

どこを向いて進むか

人として成長するために目標をどこに置くかでよく悩んでいます。

 

仕事に限ってみても、目標設定はなかなか難しいものです。

良い弁護士になりたいとは当然思う。しかしながら、その良い弁護士の定義というのが私自身の中ですら非常に多義的です。

おそらく、私の性質に照らし合わせてみると、それらの定義の中からひとつを突き詰めていくというよりは、そうした多義的な定義に登場する要素をできる限り高水準で揃えていくことがしたいのだろうなとは思います。

専門性があって、でも総合力もあって、しっかり稼げて、社会貢献もして、公私ともに充実していて、内外から信頼されて…うーん。欲張りですね。

 

とりあえずは、イチローさんから学んで、毎日継続して積み重ねができることを頑張ってみているところです。

 

そろそろ弁護士1年目のまとめを書く時期かなと思っているので、そのあたりでもう少し自分の頭の中を整理することにしましょう。

 

追記

少し前に似たような記事を書いていたのをすっかり忘れていました。

3記事書いたら前の記事のことは忘れるニワトリ系ブロガーとしてやっていこうかな。

二回試験直前の不安

二回試験が直前ということで、たくさん関連記事を見ていただいています。ありがとうございます。

 

 前の記事でも書いたとおり、ここまでくればあとは今までの復習をすることに尽きると思います。巷で出てくる(特に内容に関する)アドバイスはスルーでOKです。

 

ただ、これだけ閲覧数が上がっているので、不安で何をしたら良いか戸惑っている方もいらっしゃるのかもしれません。そこで、ひとつだけコメントを。

 

私は、この直前期に

・基本的な知識(要件事実や刑法の構成要件)

・論述の流れ

・危険なミス

この3つの確認を意識して勉強していました。

 

二回試験に向けた勉強は、第一に不合格のリスクを減らしていくためのものと位置づけるのが良いのだと思います。不安な方は上のような点を意識した勉強をしてリスク回避に努めればよろしいのではないでしょうか。

この手の不安は究極的には勉強することでしか拭えません。しかし、二回試験の本質は上の3点くらいに収斂すると思いますので、そこを理解してしっかり押さえておくことができれば試験当日は平常心(変な心理状況に陥らないという意味くらいにとらえてください)でいられるはずです。

 

なお、スーツ着る問題が例年話題になりますが無理してスーツにする必要はないかと。私は私服でずっと臨みましたし、初日からどんどんスーツを着てる方の率は減っていきます。そういうことです。