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弁護士1年目の振り返り

弁護士になって1年が経ちました。

 

「今感じていることを残しておくことで財産になったらな」ということで、1年のまとめを書くことにしました。

新しく弁護士になる皆さまに読んでいただけているのであれば、参考になるところがあるかもしれません。

 

半年経ったあたりでも振り返りをこのブログで書いているのでよろしければご覧ください。

弁護士になって半年が経ち - LAW BLOG

 

では、ざっくりと書いていきます。

 

・まずは1年間弁護士を続けることができたことに感謝。この仕事を続けることは簡単ではないと思う。(大変じゃないという感覚をお持ちの弁護士は、とても能力が高かったり、快適な環境に身を置かれているからではないかと思う。)

・感謝しなければいけない相手はたくさん。事務所、事務所の先生方、秘書の皆さん、その他事務所の関係者、お客さん、家族、友達、繋がりのある弁護士の皆さま、同期etc…一体どうやって恩返しをしていけば良いのだろうか。

・1年間やってみて、何も分からないことが分かった。もちろん、それを言い訳にして仕事の手を抜くことは断じてできない。もがくしかない。

・メリハリ大事。物事によってスピードが求められるものと質が求められるものとがあり、それらを察知して動くだけでも色々捗る。私は全然まだまだ。

・「とりあえず着手」の精神。少しでもタッチしておくと、その後にとても救われる。逆に放置しておくと、心身を蝕む原因になる。最近の試みとして、時間のあるときに手持ち案件の主張のアウトラインを作るようにしている。要件事実的な整理まで辿り着けば、大筋は外さない(そもそも法的構成や解決方針を立てるのが難しい事案も多いけれど)。

・百聞は一見にしかず。とにかく経験が必要。役立つ書籍は多いけれど、結局やってみないと分からないことはたくさんある。事務所の先輩方の指導は全てためになる。

・「1年目だから」「若手だから」ということは言い訳にならないし、してはいけない。また、他責思考でなく自責思考で。(でも、自分を追い詰めすぎないように。)

・個人事件をやってみると、事務所事件だけでは気づけないことがあると分かる。小さな経営感覚は掴める。

・どうやって日々の積み重ねをしていくかを真剣に考える必要がある。ただ毎日仕事をしていくだけでは、大きな成長には繋がらない。

・客観的な評価は良くも悪くも適当であることが多い。人の意見は謙虚に受け入れる姿勢は持ちつつも、自分の軸を持ってブレないようにしたい。

・そもそも、この自分の軸というものを適切に設定できるかが大きな課題だったりもする。難しい。

・弁護士の型は大きく3つでそれがベン図のように重なっていると思っている。職人型、経営・営業型、コミュニケーション型。1つの型で突き抜けていく素晴らしい方もいれば、複数の型を持って活躍している方もいる。3つの型にハマる方は間違いなくスーパープレーヤー。自分は、職人型になりたいけど、確実にコミュニケーション型に寄っているタイプなので、今後どうしていくかが大事だと思う。この型についての考察はいつか別の記事で書く予定。

・優れた法曹は、他者に敬意をもって接する。あ、これは法曹に限らないか。

・健康には気をつける。十分すぎるくらい気をつける。

・押し引きが上手になると様々な場面で活躍できそう。

・目立つ必要はないが、埋もれることはないようにしたい。目立って活躍されている方を否定するものではありません。向き不向きやタイミングの問題。

・今後はもっと結果にこだわることを意識していきたい。

・この仕事に就けて本当に良かった。

 

以上です。

また、思いついたことがあれば、しれっと追加していると思います。

 

追記

 

色々な本やツイートでの若手弁護士向けのアドバイスで参考になりそうなものをメモしています。せっかくなのでここに残しておきます。

 

・様々な体験をする:文化的なものに触れることは心を豊かにする

・勉強の継続:少しでも良いので毎日続ける

・アウトプット:発信をしてみよう

・割り切り:常に完璧は不可能

・思い切り:チャレンジ精神

・休む:健康第一

・息抜き:趣味に時間やお金を使おう

・PCスキルの向上:仕事が効率的にできる

・フットワークを軽く:様々な調整に動く

・ネットワークを大切に:人脈作りをすると良い

・報連相:情報共有は大切

 

色々メモはあるものの、大体この辺りに集約されてくる気がします。

自分が実践できているかというと全くです。せめて心構えとしてだけでも、こういったことを大切にしていかなければいけないなと思います。反省。