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批判が多い世の中で

悲しいことに、世の中は、たくさんの批判であふれています。

 

もちろん、必要な批判もありますが、社会に表出する様々な方が行う批判のうちで、本当に意味のある批判はどれくらいあるのでしょうか。特に司法試験受験界や法曹界では(職業的に仕方ない面もあるのですが)厳しい批判が日夜飛び交っているように思います。

多くの意味のない批判は、他者へのやつあたりやマウンティング、妬み嫉みといったネガティブな動機を燃料としているような気がしてなりません。

 

言い方ひとつで批判というトゲを伴ったものにすることを避けられるはずの内容の意見もたくさんあって。これがもし、もっとマイルドな形の意見交換になれば、多くの人が気持ち良く、そして、幸せに生きていけるような気がするのです。

 

人に向ける優しさが多ければ多いほど、社会の幸福の数も増えると思います。「情けは人の為ならず」と言いますが、自分の為にならなくとも、優しさをもって生きることには大きな意味があるのではないでしょうか。

 

私はありがたいことにとても恵まれた状況にあります。司法試験受験を続けられて、運良く合格できて、信頼できる人がたくさんいて…

それでも、27歳で社会人経験がない訳ですから、社会的に弱い立場であることは明白です。

 

また、司法試験の複数回受験者であるため、受験時代はもちろん、合格後もこの業界において弱い立場にあります。今も就活や修習の同期になる人たちと出会う場面、先に合格した知人・友人たちと連絡したり会ったりする場面などで悲しい思いをすることも少なくありません。

 

そんな弱い自分だからこそ、せめて人に優しくありたい。優しくしなければならない。

強くそう思いました。