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役割分担

弁護士の仕事にも色々なものがあります。

 

分野、立ち位置、地域、考え方などによって様々です。

 

このうち分野だけとってみてもたくさんあります。しかも、一般にひとつの分野とされているものの範囲はとても広い。例えば、企業法務ならば、大企業か中小企業かであるのか、業種が何かによって全く違います。刑事事件でも、被疑者・被告人側につくこともあれば、被害者側につくことだってあります。

 

さらに、上記の様々な要素を(意図しているか否かにかかわらず)組み合わせることによって、弁護士の仕事は無限の広がりを見せます。

 

最近は弁護士全般に法律以外の分野への意識も強まっているように思います。

 

極めて大雑把に言えば、掛け算足し算し放題です。

私はここに夢があると思っています。大変ながらも魅力的な仕事として受け止められている理由はここにあるのかなと。

(もちろん、自分の持っている数字を大きくしていくこと、すなわち、深めることにも魅力を感じています。日々の仕事との関係ではむしろこちらの方が重要かもしれない。)

 

そして、これだけ広い世界の全てを手に入れることはできません。

 

だからこそ、(物理的あるいは能力的に)自分のやれない仕事をされている弁護士を私はとってもうらやましく思います。

 

そして、大変ありがたく思います。

泥臭い仕事や砂を噛むような仕事をしている方がいるからこそ、弁護士という職業が世間から一定の信頼を頂けていると考えています。

大きなプレッシャーを抱え心身共に限界まで頑張っている仕事をしている方がいるからこそ、弁護士が社会にとって重要であると思って頂けているのだと考えます。

多くの弁護士の仕事がなければ、世の中は大変なことになっているはずです。多くの仕事を限られた人数で質を保って対応することはできません。

そういった意味で、弁護士ごとの仕事内容の違いは役割分担なんだろうなと思っています。自分が今のフィールドで頑張れているのは他の弁護士のおかげ。

 

弁護士の世界では(特にSNS上では)、日夜様々な議論がなされています。そのうちの少なくない数が仕事内容の違いがきっかけになっていると思っています。

役割分担を意識するともう少しハッピーな形で話に花を咲かせることができるのではないかと思います。

 

追記

よくよく考えてみると、これって弁護士の世界だけに限らないですね。

世の中は、みんなで助け合いながら成り立っています。

月並みな言い回しですが、広い視野で物事を見れるように努めて参ります。