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街弁も魅力的

街弁ってとても魅力的だし、かっこいい仕事だと思っています。

街弁についての話って巷であまり耳にしないような気がするので、ちょっと書いてみようかなと。

私も街弁の要素が強い仕事をしているので、間接的にでも自分をヨイショすることに繋がるような話をすることは望ましくない面があることを自覚しつつ、思いつくことをつらつらと…

 

街弁とは、主に個人や中小企業を顧客とする弁護士のことです。対になる概念は、主に大企業を顧客とする企業法務系の弁護士でしょうか。

明確な線引きは難しいですし、そういうことをしてくれる機関もあまりないので、あくまで抽象的・観念的なものとして見ていただければ。

体感的には、働く場所が地方のほとんどと都市部の少なくとも半数以上が街弁にカテゴライズできるのではないかと。

テレビドラマ等からイメージする弁護士も大体は街弁に属するイメージです。(設定上、大手事務所の弁護士であっても、仕事の内容的には街弁の要素が強い気がします。)

こんなところからも分かるように、なんとなく一般的に弁護士に対して持っていただいている「かっこいい仕事」というイメージは街弁が支えているところも大いにありますよね。街弁の業務内容は多岐にわたりますが、どれも本当に社会的意義が大きく、お客さんにとって重要なものばかりです。

他方で、従来とは異なり、弁護士になれば稼げるという時代でなくなっていることは間違いない事実です。それでも、弁護士になってしっかり仕事をしていけば、きちんとした稼ぎは得られるはず。地方の街弁の方が爆発的に稼いでいるなんて話も少なくないと聞きます。結局は、従来の「弁護士であればなんとなくたくさん稼げる」という古きよき時代(誰にとって良いのかは議論がありそう)から、「経営のことをきちんと考えて適切に行動できている人が稼げる」という正常な状況にシフトしたということなのだと理解しています。

要するに「弁護士=稼げない」という話はやや不正確で、「従来より稼ぎづらくなった人もいるが、稼ぐ人はとことん稼いでいますよ」という感じなのではないかと考えています。

弁護士になれるだけの素養があれば、経営を成り立たせることが全くできないという方は少ないはずです。そのため、稼ぎについても全く問題ないと思っています。

 

あくまでひよっこの考えなので、「全然違うぞ!ばっかもーん!」というお叱りの声もあるかもしれません。そう感じられた方は、流していただいて構いません。ひとつの見方だと思っていただければ幸いです。

そんな訳で、街弁の仕事は、業務の内容的にも、金銭的にも魅力的であると考えています。

この辺のことを詳しく知りたい方は、活躍されている弁護士のブログなり、SNSなり、書籍を読んでみると良いと思います。諸先輩方が提供してくださった良質な情報が溢れています。

 

街弁のかっこよさを知るには、学生時代に街弁の事務所に行ったり、司法修習で地方の弁護士事務所での弁護修習を経るという方法もあります。

 

自分はすべからく弁護士の仕事は魅力的だと考えています。各弁護士の仕事の仕方に優劣を付けるとかそういった意図はありません。各々が自由で、楽しく、誇りを持って仕事をできていたらこんなに幸せなことはないと思います。