『すごいぞ!はたらく知財 14歳からの知的財産入門』
ローブログでは、書評的なことも今後やっていこうかなと思います。
今回ご紹介するのは、
『すごいぞ!はたらく知財 14歳からの知的財産入門』内田朋子ほか
です!
じゃーん!
タイトルや表紙からすると、中学生向けにも見えるかもしれませんが、知的財産や法律に関心のある方なら、子供から大人まで広く楽しめる内容になっています。
文学、音楽、映画、舞台、テレビ、芸能、キャラクター、アニメ、ゲーム、伝統工芸、アートの11のカテゴリごとにその世界の第一線で活躍される方のお話をベースに知財の実務的なポイントや法律の基礎的な考え方を分かりやすく知ることができます。
知財の本を好きで結構読んでいる身としては、内容もさることながら、その企画力にワクワクしました。以下、敬称略で列挙すると…
文学:谷川俊太郎(詩人)
音楽:島田和大(ユニバーサルミュージック合同会社執行役員)
映画:山内章弘(東宝株式会社映画企画部部長・『シン・ゴジラ』エグゼクティブ・プロデューサー)
舞台:草刈民代(元バレリーナ・俳優)
テレビ:日向央(株式会社TBSテレビ総務局法務マネジメントセンタービジネス法務部)
芸能:相澤正久(株式会社サンミュージックプロダクション代表取締役社長)
キャラクター:四方田享二・橋元宣雅(熊本県庁知事公室くまモングループ)
アニメ:谷口理(株式会社サンライズプロデューサー)
ゲーム:谷渕弘(株式会社コナミデジタルエンタテインメントエグゼクティブディレクター)
伝統工芸:細尾真孝(株式会社細尾12代目)
アート:神代浩(東京国立近代美術館前館長)
という感じ。
ね?すごいでしょう?読みたくなったでしょう?
おそらく著者・監修の方たちのコネクションによるものでしょう。日頃からお仕事でのお付き合いもあるのだと思うと羨ましい限りです。
ちなみに、私は、伝統工芸の章がお気に入りです。あと、芸能のくだりでサンミュージックから派生して、所属タレントで芸人のゴー☆ジャスさんのインタビューがあったページが好きでした。ゴー☆ジャスさんが意外と真面目に語っているおかしさとプロらしい考え方に触れて、新たに良い一面を見れたなと。元々ああいうキャラ芸人さん好きなんですけどもっと好きになりました。
それとですね、草刈民代さんの考え方がとってもかっこいいし、美しいです。
ここ数年はYouTuberがなりたい職業ランキング1位になっているくらいですし、知財の面白さや大切さを子供を中心に世間が学んでいくことは大きな意味があることだと思っています。
ものづくりやアーティスティックな部分へのリスペクトが知財を学んでいく上での大前提になると思っているので、こういう本がたくさんの方に読まれると良いなと思います。