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二回試験対策(まとめ)

これまでに二回試験の各科目の書き方等の記事を投稿しましたので、この記事でまとめておきます。

 

1 リンク先

 

・民事裁判

lawblog.hatenablog.com

 

・刑事裁判

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・検察

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・民事弁護

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・刑事弁護

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2 おまけ1ー各科目の異同(事実認定)

 

民事系は、事実を多く拾うこと、刑事系は、間接事実ひとつひとつの認定や評価、供述の信用性の検討を丁寧に行うことが重要だと思っている。

・民事裁判と民事弁護は、かなり近い作業をしている。違いといえば、民事弁護の方がやや強引に有利な事実を主張できることや記載の表現方法が断定的になるくらいか。

・刑事裁判、検察、刑事弁護も、かなり近い作業をしている。しかし、それぞれ事実認定を行う時点が異なっているので注意が必要。

・そして、民事系と刑事系も証拠から事実を認定する作業や事実の評価の作業の発想は近い部分がある。

・結局のところ、司法修習では、各科目を通じて法曹としての必要となる根幹的な部分の能力を養成しようとしているのだと思う。

・そのようなこともあってか、ある科目の理解がある程度進むと他の科目の理解も自然と進んでいたりする。

・各科目をバランス良く勉強することは多角的な視点から検討できる能力にも繋がるので大切なことなのだと思う。

・ちなみに、民事系の記録は、主張整理書面を読んだ後、いったん書証はとばして、尋問調書を読むようにしていた。尋問において当事者の具体的な主張や書証の位置付けが詳らかになるので、全体像を把握をすることができる。

 

3 おまけ2ー各科目の得意不得意

 

・各科目の得意不得意が出てくることがある。

・不得意な科目が出てくる要因は様々。実務的な考え方をしようとして実は単なる自己満足や思い込みに基づく暴走をしている場合、書き方が整理できていない場合、問題の解き方が確立していない場合、タイムマネジメントができていない場合、知識が足りない場合、科目のポイントが分かっていない場合等。

・私も一時期裁判科目の書き方で迷走して混乱したことがあったが、上記の記事のようなまとめをしていく中で頭が整理されていった。

・教官に質問したり、同期に話を聞いたり答案を見せてもらうなどすると良い。

 

4    おまけ3ー成績評価

 

・成績評価は、実務修習中は3段階、集合修習では科目や教官により3段階か5段階でつく。

・Aが最も良い評価とされる(クラスによってはA+がついた人もいると聞く)。

・上が3割、真ん中が4割、下が3割という区分である。つまり相対評価

・5段階だと、上の3割の層うち5名程度がA、残りがB、下の3割の層のうち5名程度がE、残りがD、真ん中の層は全てCというイメージ。

・話の感じからして採点表があるはずであり、かなり精緻に採点して頂いているという印象を受けた。

・実務修習中の成績は、各教官が受け持っている修習生の全体の中の相対評価になる。

・集合修習中の成績は、クラス内での相対評価になる。

・実務修習地やクラス、班により出来不出来に結構な偏りがあると思っている。自分たちの班がもうひとつの実務修習地からAをほぼ総取りしたことがあると聞いたことがあり驚いた。どこまで本当か真偽は分からないけれど。

起案のページ数はあまり関係ないと思っている。もちろん、ある程度の量が必要であることは言うまでもない。