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インターン終了

司法修習の兼業禁止との兼ね合いで、先週をもって約4か月のインターンが終了となりました。

 

インターンの話は、ブログ開設当初から書きたいと思っていたことです。

 

なぜかといいますと、やや特殊なインターンだったからです。これは就活の場面でも活きました(先日無事内定を頂くことができました)し、これから先にもプラスの経験として作用することと思います。

 

インターン先は企業でして、いわゆるベンチャーです。今年の司法試験終了後、不安な気持ちに支配されて、6月頃まで無気力状態で過ごしていたのですが、「このままではまずいな」と思っていた頃にロースクールからのメールでインターンの募集を知ったのが応募のきっかけでした。他にもいくつかの弁護士事務所がインターンの募集をしていたのですが、私の将来の選択肢として、いきなりインハウスローヤーになる可能性は極めて低いと思っていたので、逆に自分の身をもって経験してみたいと思いその企業を選ぶことにしました。司法修習中に弁護士事務所には必ず行くことになりますし。アルバイトと同様のお給料がきちんと出るのもポイントでした。

 

募集要項の書きぶりからは法務部に所属することになると考えていたのですが、入社してみると法務部が存在しておらず、ネット関係の営業部に属しながら法務も全般的に請け負うような形で業務を行うことに。ネット関係の業務と法務の比率はおおよそ7:3くらいでしょうか(なんと法務の方が少なかったのです!)。具体的な内容は種々の事情で申し上げられないのですが、どちらの業務もすごく面白いし勉強になりました。

人員が限られているので、インターン生でもやっていることはあまり社員と変わらなくて。そこに伴う責任とやりがいがすごくプラスに働いていたと思います。まるっとひとつの事業を自分が担当していたのですが、自分の取り組みが大きくあたって売上が増えた時は嬉しかったですね。

ベンチャーなので、就活などでの早退などにも柔軟に対応してくださったりと、とても働きやすい環境だったのもありがたかったです。

 

また、社長はある超有名企業を作った方でもあり、付近にそちらの本社も構えて掛け持ちで業務にあたられているため、色々お話させて頂く中で、大企業的な視点も僅かばかりではありますが学ぶことができました。大手の事務所の弁護士からバンバン営業が来る側のお話は初めて耳にしたので非常に興味深かったです。

そして、連れて行って頂いたお店がどれも規格外でひっくり返りました。いや、本当に。

 

就活では、インターンにおいてネット関係の業務を経験していたことがアピールポイントとして刺さっていたように思います。WEB広告を出している事務所からしてみれば、その手の知識と経験がある人材は貴重ですし、そうでない事務所でも(実際のところはさておき)ネット関係に強い印象をつけられるので。

 

インハウスでの業務を実際に体感してみて、おそらくどんな企業に入っても本質的にはこの度のインターンと同じ感覚で過ごすんだろうなという印象を受けました。その感覚は、私が弁護士になってやりたいこととは距離があるので、やはり事務所に入る方が良いのだろうという結論に至りました。もちろん、それは私の選択の問題であります。インハウスで活躍されている弁護士の方々への尊敬の念はこのインターンを通じて深まりました。

 

そんな訳で、弁護士事務所以外のインターンもなきにしもあらずですよーということがお伝えしたかったことです。

 

ちなみに、15ヶ国以上の方が在籍されていたので、本当はそういった方たちとも交流を持てたら最高だったのですが…合格発表前はメンタル的に厳しく、合格発表後は就活等で時間に追われていたため、なかなかお話する機会が作れませんでした。

そんな反省から、海外の方とお話するハードルを下げるために語学の勉強もしてみたいなーなんて思っていたりします。