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二者択一の視点を捨てる

最近の投稿は、自分の考え方についてのものが多くなってきています。

 

(しばらく様子を見て続けるかは判断しようと思っていますが、読んでくださる方が楽しめるかどうかが最も大切なので、退屈でしたらご指摘頂けると嬉しいです。)

 

自分の頭の中で様々なことと向き合う場面が増えているからでしょうか。

 

いずれにしても書くことがあるというのは、「ほぼ毎日更新」を目指す私としてはありがたいことなのかもしれません。

 

さて、記事の本題に入ります。

 

世の中では、議論から何気ない会話に至るまで、AとBのどちらかを選択して回答することを求められる場面が少なくないように思います。

 

そういう場面で、みなさまはどのように回答されるでしょうか?

 

私は明確に選択できる時以外は、どちらでもある(orない)と回答することが多いです。

 

二者択一的な思考というのは往々にして可能性を限定してしまう気がするからです。

 

そもそも提示された選択肢が純然たる表裏の関係にないこともあったりします。

 

例えば、最近ですと、「将来、独立して自分の弁護士事務所を作りたいですか?それとも、今の事務所でパートナーになりたいですか?」という質問をしばしば受けることがあります。

 

私は「どちらでもない」という回答をしています。

 

独立することの意味は、自分の描いた理想に近づけるようにやりたいといったところにあると思っています。

しかし、それは、ある程度の自由が認められた環境にいるパートナーでも概ね実現できることが多いように感じていて。

 

そうすると、現時点の私からしてみればどちらでもあまり変わらないように思えてしまうのです。

本当に選択すべき場面が来た時の状況によるとしかいえないといいますか。

それに、どちらかを選んで明言すると、なんとなく自分の発した言葉に束縛されてしまいそうで。

 

もちろん、質問に正面から答えないというのは不誠実なことですので、実際には、この辺りの考え方を掘り下げて話してできる限り失礼にならないようにまとめようとしてみたり、その後の話に広がりを持たせるための種をまいたりといった自分なりの配慮はいたします。

(あ、「会話のできない人」と思われたいのならば、そういった配慮はいりませんよ。めざせサイコパス。)

 

会話だけではなくて、自分の頭の中でもそういった振り分けしすぎないという思考は有用かなと。

二者択一を好んで極端に考えるのは、とても楽なんですけど。楽をしてしまうと(自覚があるかどうかはさておき)その分のツケも払っていることが多いように私には見受けられます。

 

という訳で、二者択一の視点とはしばらくバイバイします。